COLUMN

“患者さんの満足度を高める空間”とは・・・・

“患者さんの満足度を高める空間”とは・・・・

 

都市部でのクリニックの増加、インターネット・スマートフォンの普及から

 “患者さんがクリニックを選ぶ時代”となっているのは周知の事かと思います。

では“選ばれるクリニック”として、 “患者さんの満足度を高める空間”をつくるにはどうすれば良いのでしょう?そんなテーマで今回はお話をしたいと思います。

今回の待合室の工夫は「皮膚科」についてお話します。

保険診療を中心に診療を行う“皮膚科”の場合は保険点数の観点からも、多くの患者さんをさばく必要が出てくるでしょう。

必然的に待合室のスペースは大きく確保することが望ましいです。

席数としては多ければ多いほどよいですが、待合室の形状にもよりますが現実的には30坪前後の皮膚科クリニックで15席から20席前後を確保するのが限界でしょう。

予約システムの導入も検討し、回転率を意識しましょう。 

自費診療を中心に診察を“皮膚科”の場合にはクリニックの大きさも考慮にいれる必要があります。

これは化粧直しをする“パウダールーム”を設置する必要があるためです。

また事前のカウンセリングを行う部屋を設ける事もあるので、40-50坪程度のスペースを確保するとよいでしょう。

さらに待合室自体の雰囲気にも気をつけたい。

審美的な施術を受けるにあたり、あまりに無機質な空間では自費で診療を受ける雰囲気にならないでしょう。

雰囲気づくりとして、コストをかけてグレードを上げることは簡単ですがあまり費用をかけずに雰囲気を良くする工夫はできます。

たとえば、クリニックのカラーリングを考えてみましょう。

たとえば、少し濃いめの木目を取り入れてみる。それだけで雰囲気はぐっとシックになる。ただあまり多用すると重厚感が出すぎるのでバランスを考えるとよいでしょう。

待合室の席数ですが完全予約制を導入する場合には待合室のスペースを縮小することは可能ですがその代わりに、自費診療の患者さん専用の待合スペースを設けるとステータスを感じる効果も期待ができます。

 

“皮膚科”という診療科目は多くの患者を効率よく診察していくのが基本ですが

どこのクリニックでも、どうしても待合室は混雑してくるのが現状です。

この混雑を避けるために予約診療システムを開業時から導入し、待合室の混雑がかなり軽減できるので、スペースを効率よく運用できます。