COLUMN
クリニック設計 ~ コストダウンを図る~ 給排水衛生設備工事
クリニック設計 ~ コストダウンを図る~
給排水衛生設備工事
最近では公衆トイレや公共施設のトイレにおいても一昔前より格段に綺麗になっていることもあり新規開業のクリニックでもトイレへのこだわりが重要です。
ただしクリニックにおいてトイレとはただ単に綺麗というだけでなく機能性も重視されるます。
入居するテナントの仕様によってもレイアウトの自由度や給排水設備にかかる費用が変わってくるので注意して確認をしましょう。
流し台や手洗いであれば、何とかやりくりできる場合も多いのですが、トイレの場合には排水管も太く、固形物を流すのでしっかりと検討を行わないと“つまりの原因”に結びつきます。
レイアウトの自由度の高さでは床が150-300mmほど下がっている物件が望ましい。床の下で配管を自由に廻せるので、トイレの位置を自由に決められるという利点があります。
“床が下がっている部分をフラットまで床上げをされた状態”が引き渡し条件ですと、内装費用が軽減されますので引き渡し条件も確認をしましょう。
床が下がっている状態をテナント負担でフラットにする場合には㎡あたり7000から9000円程度、費用負担が発生します。
しかし多少内装費用がかかってもトイレの位置が自由に決められるというのはクリニックのプラン作成上において非常にメリットが大きいのでやむを得ない部分もございます。
逆に事務所仕様などで排水の位置が決められている場合には、トイレの設置できる範囲も限られてきますので、設計士とよく相談することしましょう。
もちろん総床上げしてしまえば問題は解決しますが、バリアフリーの問題や費用の問題、天井高の問題もあり、やむを得ない場合を除き極力避けるべきでしょう。
しかしスタッフのみが使用するゾーンだけを床上げしてレイアウトの自由度を高める手法や壁際に配管を這わせる方法もあるので、よく検討をしたいところです。
トイレのお話をしたので追記でいたします。最近の傾向として下記のご要望も多々頂くケースがございます。
・ 車イス対応のトイレを設置したい
・ 男女別のトイレを設置したい
・ 男子用小便器の必要性はあるか?
・ ウオッシュレット対応が良いか?
・ 待合室からトイレへの出入りが見えなくしたい
・ トイレ内のベビーチェアー・ベッドの設置
・ 掃除・手入れのしやすいトイレ
・ 女性が多く、バッグを濡らさずに置けるスペースを確保したい
etc
他には流し台や手洗いについてのご要望・ご質問として
・ 自動水栓にするかどうか
・ 電気温水器は必要か
・ 手洗いの下に収納を設けるか
etc
特に見積書を比較・検討する際にトイレの仕様や流し台・手洗いの仕様により見積金額が50~100万円程度変わるケースもあるのでよくチェックをしたい。